病院、クリニックには沢山の医師やスタッフが働いています。沢山の人と仕事をすると、やはり出てきてしまうのが、労務トラブルです。この記事では、人事労務トラブルにはどのようなものがあるのか、トラブルが病院、クリニックに与える影響は何か、について解説していきます。
人事労務トラブルの事例
労務トラブルで多いのが
- 不当解雇
- 残業代未払い
- 有給休暇の消化についてのトラブル
- セクハラ
- パワハラ・モラハラ
- いじめ・嫌がらせ
等があげられます。
トラブルが病院、クリニックに与える影響
次に、先程挙げた人事労務トラブルの具体的な説明と、トラブルが与える影響を解説します。
不当解雇
不当解雇とは、労働契約や就業規則の規程に沿わずに使用者が労働者を一方的に解雇することです。労働審判になる可能性もありますので、スタッフを解雇をする際には慎重にならなくてはいけません。
残業代未払い
残業代が出ておらず、スタッフから請求がきた場合、病院やクリニックはすぐに対応しないと、場合によってはどんどんペナルティがつき、本来の残業代の額の倍額以上の支払いを命じられるリスクがあります。
有給休暇の消化についてのトラブル
有給を取らせてもらえない、退職時に有給消化を拒否された、等のトラブルです。有給を取らせない行為は、パワハラにも繋がります。
セクハラ、パワハラ、モラハラ
セクシュアルハラスメント、パワーハラスメント、モラルハラスメントの略語です。性的嫌がらせ、自らの権力や立場を利用した嫌がらせ、モラルによる精神的な暴力、嫌がらせのことを言います。
職場の雰囲気が悪くなり、退職などで優秀なスタッフを失ってしまう可能性があります。
ハラスメントがあることを認知していたのにも関わらず、病院が放置した場合、企業責任を問われることもあります。法的損害だけでなく、そのような事象の存在が公になりイメージを落としてしまうことがあります。
いじめ、嫌がらせ
いじめや嫌がらせも、ハラスメントと同じような影響があります。労務トラブルにおいて、相談数が一番多いといわれているトラブルです。
このように、どの労務トラブルにも、病院、クリニックに与える影響は大きいので、未然に防ぐ対策が必要となります。
労務トラブルを防ぐには
トラブルが発生する前に、いかに早く経営者や管理職の人が、予兆に気づけるかが大事です。
事前に労働条件などを、書面で確認し、同意を得ておくのもトラブル予防になります。
また、人間関係のトラブル(いじめやハラスメント等)については、スタッフへアンケートやヒアリング等を通して、現場の状況を理解し、行動をとる必要があります。
また、もしも労務トラブルが発生してしまった時の為に、労務トラブルに詳しい弁護士や、専門家をあらかじめ探しておくと安心です。
まとめ
人事労務トラブルが与える現場への影響は、優秀な人材を失ってしまったり、裁判になってしまったり、病院、クリニックのイメージダウンになったりと、とても大きなものばかりです。
トラブルが発生してしまわないよう、予防、対策はしっかりしましょう。